top of page

うりんこくらぶを立ち上げたきっかけは?

 

私は学生時代から4年間程、重度障がい児のボランティアに携わっていたことがありました。その時、子どもたちの尊さや素晴らしさに心を支えられ「ありのまま生きる」勇気をもらいました。

しかし母親になってから見た、現実の子どもたちを取り巻く環境にギャップを感じました。

障がいをもって生まれるということは、本当に「かわいそう」なだけなのでしょうか。

 

 

子どもたちは多くのものを私たちに与えてくれ、教えてくれる存在だと感じています。

しかしながら、自分自身も年子の子どもを三人育て、核家族の子育ての大変さから育児ノイローゼになりかけるという経験をしました。また身近な友人だった片野(共同代表)が難病の子供を出産し、その心の内を聞く中でハンディキャップのあるお子様を持つ親御さんの心的サポートや理解が必要だということを実感しました。

様々な経験と想いから、「子育ては1人より、みんなでしたほうがいい」という想いに至り、子どもたちの個性を尊重しながら経験値を高められるような情操支援活動を始めました。

中学校美術教諭2種免許・発達障害コミュニケーション指導者・食育アドバイザー・埼玉県認定家庭教育アドバイザーなどの資格を活かし、行政や教育機関・社会との連携を目指しながら、お母さま方の心が少しでも軽くなる活動をしています。

 

 

NPOになってから、変わったことはありますか?

 

お友達や仲間内で楽しんでいた活動や想いが社会に認められ、応援して下さる方が増えたことを嬉しく思っています。そして今は、一人でも多くの方に活動に参加していただき、「人と繋がること」で人生に喜びが増えることを感じていただきたいと思っています。

 

 

活動していて楽しいと思うのは、どんな時ですか?

 

子供たちの変化や(心を開いてくれたなと感じる瞬間!)お母さんたちの笑顔、参加者の真剣な眼差し、そういったものを見る瞬間です。そのためにはいくらでも汗を流したいと思ったりします。

また、学生時代には学園祭実行委員をやっていたので、今でもその延長のような活動を地域の親子に向けてできていることは楽しく、思い浮かんだ企画やアイディアが、たくさんの方々によってすばらしいものに成長していくことは感動の一言につきます。

 

 

逆に、大変だと思う時はどんな時ですか?

 

事業計画書を作成している時です。県や市や企業、教育委員会など、企画を認知していただくために想いや計画を文章にしている時、もっと学生時代に勉強しておけば良かったと後悔します(笑)

 

 

どんな方に、うりんこに参加して欲しいと思いますか?

とにかくたくさんの方に「うりんこくらぶ」の活動を知っていただき、どんな方にもまずは気軽に参加していただきたいと思っています。特にうりんこの活動や情報を届けたいのは

* お子様にハンディキャップがあるかもしれないと不安がある親子

* ハンディキャップがあるなしに関わらず子どもに多様性を体験させたい方

* 子どもが好きな方(子どものために自分を活かしたい方)

* 高齢で1人住まいの方・ご夫婦

* 幼稚園や学校以外で子育て仲間が欲しい方

* シングルマザーの方や学校に通っていないお子様

* ボーイスカウトのような活動に興味のある方

 

などなど。多様な人たちでつながり合うことを理想としています。

なぜなら、社会の形態に一番近い形だからです。 どんな方でも役割や居場所があるのが、うりんこくらぶです。

 

 

今後のうりんこくらぶの構想があれば、教えてください

「うりんこくらぶ」で叶えたい目標のひとつに、コミュニティカフェの運営というものがあります。また、成長した子どもたちに合わせた自立支援も必要だと感じています。今まで実施してきた「うりんこくらぶ」の活動すべては、そこへ繋がるような企画になっています。

みんなで体験している野菜づくりや米づくり・味噌づくり・食器づくり(陶芸)や販売活動の経験を生かし、地域の方々が気軽に集える居場所を自給自足で作りたいのです。カフェのスタッフは、うりんこくらぶでボランティアなど沢山の経験をしながら間もなく成人を迎える、うりんこキッズ達です。もちろん、障害の有無は関係ありません。

今まで地域を支えて下さった皆さまに喜んでいただけるようなお料理を提供し、ご年配の方には健康管理もできるよう看護師や薬剤師も在中させるなど、世代を超えて集まれる「居場所」づくりをしたいと考えています。

みんなで働き方を模索し、農作業や陶芸、調理、接客、掃除、企画運営…など、それぞれの得意なことや個性を活かしながら自立を促し、働く人もそこに集まる人も、みんなが心地よく居られるコミュニティカフェの運営を目指します。

 

また、カフェに併設させるコワーキングスペースでは、子育て中のおかあさん方や地域の方々が自分たちの得意なことを活かし、世代を超えてそれらを提供したり学んだりできる場所づくりを目指します。

 

そんな夢の実現のために、うりんこくらぶはひとりひとりのワクワクした未来へ向けて、真剣に「今」を考え活動しています。

2020年、その第二のステップとして「まんまるプロジェクト」を立ち上げます。

うりんこくらぶを卒業していく中高生のための、社会体験をサポートする事業です。うりんこくらぶの関連団体として一般社団法人まんまる結びを設立します。(2020年3月)

<スポンサー企業や自治体のご協力が必要です>

私たちの活動のひとつひとつはとても小さく地味ですが、着実に前に進んでいます。

NPOとして再スタートして以来、ありがたいことに様々な形で地域の方や自治体・企業様からもご支援をいただけるまでに成長しました。しかし、今なお資金不足への不安は残ったままです。

今後も広く皆さまに「NPO法人うりんこくらぶ」のことを知っていただくために、本活動にご理解・ご協力いただける方や企業様のご支援を、必要としています。

bottom of page